度重なる大怪我と手術を乗り越え、大学サッカー最後の一戦を迎える選手がいます。決して諦めず、地道な努力を積み重ねてきた日々。そして迎えた、怪我に悩まされることなくサッカーに打ち込めた1年間。彼のひたむきな姿勢と成長を通して、S&Cコーチとして感じたことを綴ります。
明日、大学サッカーの引退試合を迎える選手がいます。
彼がESTADIOA S&Cに入会したのは、約1年2ヶ月前。
初めて話を聞いたとき、驚きました。
中学から大学までの間に、なんと6回もの手術を経験。前十字靭帯、橈骨、半月板、半月板、前十字靭帯、半月板。6年前から、毎年のように大きな怪我と手術を繰り返してきたそうです。
もし自分だったら?とっくに部活を辞めて、グレているかもしれない。正直、そう思いました。
でも、彼はそんなこととは程遠い選手でした。とにかく素直で、真面目。
これだけの辛い経験をしてきたにもかかわらず、決して腐ることなく、前を向いて挑戦し続けている。自主トレーニングのメニューも欠かさず取り組んでいました。(時々、やりすぎでは?と思うこともありましたが……笑)
特別なことばかりをしてきたわけではありません。身体の動かし方を見直し、柔軟性を改善し、基礎的なトレーニングを丁寧に積み重ねる。地味なことを、コツコツと。
そして、ある日。「1シーズン、怪我なしで過ごせました!」そんな嬉しい報告をしてくれました。
毎年のように手術を経験してきた彼にとって、手術をせずにサッカーを続けられた1年。それがどれほど大きな意味を持つのか。本当に、本当に良かった!!
そして今日、引退試合を翌日に控えた彼から、こんなメッセージが届きました。
「1年2ヶ月間ありがとうございました。おかげさまで、膝の怪我に怯えることなくプレーを続けることができました。選手として、サッカーに100%向き合うことができ、とても充実していました。また筋トレだけでなく、柔軟性や疲労の考え方を教えていただき、プレイヤーとしてまだまだ大きな成長の幅を感じさせていただきました。明日は勝ちます。応援よろしくお願いします!」
この仕事をしていて良かった。心からそう思える瞬間でした。
私たちS&Cコーチの仕事は、ただ筋力を高めることではありません。
選手が自分の身体を理解し、自信を持ってピッチに立ち、思い切り競技に向き合えるようにすること。そのためのサポートだと思っています。
何度も怪我を経験してきた彼が、最後のシーズンを膝の怪我に怯えることなくプレーできた。それが何より嬉しい。
明日はいよいよ最後の一戦。
ここまで積み重ねてきたものを信じて、思い切りサッカーを楽しんでほしい。そして、勝ってほしい!
最後まで挑戦し続ける君を、心から応援しています。
ESTADIOA S&C
Author

YOSHIKO(大工佳子)
代表・S&Cコーチ/運動指導歴20年
運動指導歴20年。2013年クロスフィットでアジア大会に出場した経験を持ち、NSCA-CSCS・NASM-PES・JFA公認ライセンス・CrossFit Level 2などの資格を保有。スペイン・ラ・リーガ1部やJリーグの選手まで、育成年代から世界の舞台で戦う選手を支えてきた。
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